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会社は、社会貢献をするための箱だった

会社は、社会貢献をするための箱だった

2026年10月22日の夜、新橋の航空会館ビジネスフォーラムで、「黒字であるならば社会貢献をする」とメモに書きました。
霞が関倫理法人会のイブニングセミナー。講話者は株式会社可能性教育グループの増田勝利さん、テーマは「倫理経営を神経(脳)科学で紐解く」です。
この1行を、僕は最初、「黒字になったらやること」の話として聞いていました。

「うちはまだ、その段階ではない」

コントリを設立したのは2023年4月です。4年目に入った今も、「社会貢献」という言葉は、どこか先の話として置いていました。
もっと利益が出たら。もっと人を雇えたら。そのときに考えること。

だから1行目を書いたときの頭の中は、「うちはまだその段階ではない」でした。
ところが、すぐ次に書いた2行目で、その前提がひっくり返ります。

「会社は社会貢献をするための箱」。

黒字が先で貢献があと、ではない。貢献が目的で、会社はその器。黒字は、器を続けるための条件にすぎない。
3行目の「社会に還元するというサイクルが重要」まで含めて読み直すと、順番が完全に逆でした。

黒字と社会貢献の順番

そう思っていた

黒字になる
↓
余裕ができたら社会貢献
(「うちはまだその段階ではない」)

講話を聞いて

社会貢献が目的
↓
会社はそのための箱
↓
黒字は箱を続ける条件
↓
社会に還元して、また回る

無料インタビューを、「入口」としか見ていなかった

ここで、自分の損をひとつ書きます。

コントリは、経営者インタビューを無料で行っています。2023年の設立から、これまで100社以上。
この無料インタビューを、僕の中では「事業の入口」として位置づけていました。

無料で取材する。記事を出す。そこから信頼が生まれて、SEO支援やメディア構築の相談につながる。
間違ってはいないと思います。ただ、その位置づけだと、インタビューは「本業に至る手前の工程」になる。社会貢献という言葉とは、結びつけていませんでした。

増田さんの話を聞きながら、ここが引っかかりました。
「会社は社会貢献をするための箱」なら、無料インタビューは手前の工程ではなく、箱の中身そのものです。経営者の想いを無料で記事にして世に出すことが、コントリという箱の目的。SEO支援やメディア構築は、その箱を黒字で続けるための手段。

無料インタビューの位置づけ

これまで

無料インタビュー=入口

SEO支援・メディア構築=本業

これから

無料インタビュー=箱の中身(目的)

SEO支援・メディア構築=箱を黒字で続ける手段

設立から100社以上。無料インタビューは、本業の手前ではなかった

目的と手段を、逆に並べていた。
100社以上やってきたことの意味を、自分でいちばん低く見積もっていたのが、僕でした。

「積極的勧誘」と、ストレートに言う

メモの4行目は「ストレートに『積極的勧誘』と伝える」です。
5行目と6行目が「1万円の教育サービスと捉えると最高峰のサービス」「コスパが最強」。

光が差し込む、開いたアーチの扉

倫理法人会の月会費は1万円です。僕は湯島倫理法人会の専任幹事という無報酬の役職をしているので、この3行は耳が痛い側の立場で聞きました。
会員を増やすことを「勧誘」と呼ぶのは、正直、気が引ける。だから遠回しな言い方を探してしまう。

でも、月1万円で受けられる教育サービスとして最高峰だと本気で思っているなら、遠回しにするほうがおかしい。価値を信じているなら、ストレートに言う。言葉を薄めるのは、自信のなさの表れです。

これは、コントリの話にそのまま重なります。
「よかったら、お話を聞かせてもらえませんか」ではなく、「無料で、経営者の想いを記事にして届けています。取材させてください」。
価値を信じているなら、そう言い切る。遠慮は、相手のためになっていない。

お金にならない部分に、会社の人間性が出る

7行目に書いたのが「ボランティアにいかに情熱を発揮できるかが人間性」でした。

明るく燃える焚き火

報酬がある仕事は、お金が理由になってくれます。理由があるから、熱の出どころが分かりにくい。
報酬がない仕事には、その理由がない。だから、そこで出る熱は、その人の素です。

これを会社に当てはめると、こうなると思います。
お金にならない部分に、会社がどれだけ本気になれるか。それが、その会社の人間性として外に出る。

無料のインタビューに、どれだけ本気で向き合っているか。
事前調査にかける時間。相手の言葉で書いた原稿。読んだ人に伝わるかどうかまで詰めた見出し。
そこで出る熱が、コントリという会社の人間性として、取材先の経営者に届いているはずです。

逆に言えば、無料の部分で手を抜いた瞬間に、有料のサービスで何を言っても信頼は残らない。
発信設計の仕事をしている身として、これはかなり怖い話でもあります。

箱の順番を、言葉から直す

だから、こうすることにしました。

  • 無料インタビューを「入口」と呼ばない。「コントリの目的そのもの」と言う
  • 取材のお願いは、遠回しにしない。「取材させてください」と言い切る
  • 黒字は「社会貢献の原資」として扱う。利益が出たら考える、ではなく、利益はこの箱を継続させるためにある

大げさな仕組みの話ではなく、言葉の順番を直す話です。
ただ、言葉の順番が逆のままだと、たぶん動きも逆のままになる。
「入口」と呼んでいる限り、インタビューは手前の工程のままで、そこに注ぐ熱も手前の温度のままです。

7行のメモ

メモ帳の7行は、消していません。
1行目を読んで「うちはまだ」と思った自分と、2行目で順番が逆だと気づいた自分が、同じページに並んでいます。

次に取材のお願いをするときは、この順番で言います。
会社は、社会貢献をするための箱。無料で、想いを記事にします。取材させてください。

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おくには惜しい。

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