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年商100億円を宣言している代表が、インタビューの席を降りない理由

年商100億円を宣言している代表が、インタビューの席を降りない理由

「年商100億円を達成しても変わらずにインタビューし続けている人になりたい。」
2026年10月14日、水曜日の朝。毎朝読んでいる宣言文を声に出し終えたところで、この一言が出ました。
今日もこのあと、ある経営者の方への取材が入っています。

宣言文に、書いていない一行が足された

僕は毎朝、1日のプランニングを宣言文の音読から始めています。
ナポレオン・ヒルの願望実現の6ステップにもとづいて、自分で書いたものです。

朝の光が差し込む机の上に開いたノート

書いてあるのは、次のような内容です。

  • 2046年2月28日までに、コントリの年商を100億円にする
  • その対価として、時間を差し出す。愛・誠実・貢献を軸に経営する
  • 先に貢献し、価値で選ばれる経営者になる

読み終えたら、「達成した自分」を思い浮かべる。ここまでが毎朝の流れです。

今朝、その「達成した自分」を思い浮かべたときに出てきたのが、冒頭の一言でした。
宣言文を読み上げた直後なのに、口から出たのは宣言文の言葉ではありませんでした。100億円の先にいる自分を想像したら、最初に出てきたのがそれだった。

正直、自分でも意外でした。

「規模が大きくなったら、代表は現場を降りる」と思っていた

ここは、格好悪いところも含めて書いておきます。

これまでの前提

真ん中に「年商100億円」

規模が大きくなったら、代表は現場を降りる

インタビューは、いずれ任せるもの

今朝の気づき

真ん中に「経営者の話を聴くこと」

規模が大きくなるほど、聴くことを手放さない

100億円の先でも、インタビューの席に座る

宣言文のどこにも「現場を離れる」とは書いていなかった

ひとつは、100億円という数字。
会社員時代、自動車会社の購買部門で年間180億円の工場設備の調達を担当していました。大きな金額を扱うこと自体には慣れているはずです。でもそれは会社のお金でした。自分が代表を務める会社の売上として「100億円」と口にすると、いまだに気後れがあります。

そして、気後れしているくせに、その数字を目的のように扱いかけていました。
宣言文を読むたびに、100億円までの距離を測る。その距離で、今日の自分の出来を判断しようとする。
数字は結果のはずなのに、いつの間にか真ん中に置いていたんです。

もうひとつ。こっちのほうが、自分にとっては痛い話です。

会社が大きくなったら、代表は現場を離れて経営に専念する。インタビューは、いずれ誰かに任せていくもの。
僕はインタビューメディアの代表でありながら、どこかでそう思っていました。

現場はいつか卒業する場所で、規模が大きくなることと、自分がインタビューの席に座り続けることは両立しない。口に出したことはなくても、そういう前提で未来を描いていた気がします。
「経営者の想いを届ける」と言っている会社の代表が、その想いを聴く場所を、将来の手放し候補に入れていたわけです。

100億円は「結果」の欄に書く数字だった

今朝の一言で、その前提がひっくり返りました。

外側:結果 年商100億円

中間:価値の積み重ね

真ん中
経営者の話を聴く

順番は「聴く」→「価値」→「数字」。真ん中を抜くと外側だけが残る

宣言文の中身を、改めて並べ直してみたんです。
対価は時間。軸は、愛・誠実・貢献。先に貢献して、価値で選ばれる。

どこにも「現場を離れる」とは書いていない。
むしろ、書いてあることを素直に実行しようとすると、経営者と向き合う時間を削る理由がひとつも見当たらない。差し出す時間というのは、まさにその時間のことなんじゃないか、と思えてきました。

100億円は目的ではなく、結果。
真ん中にあるのは、経営者の話を聴くこと。そこから生まれた価値の積み重ねが、外側から見たときに年商という数字になる。順番は、そっちだったんです。

だとすると、規模が大きくなるほど、聴くことを手放してはいけないことになる。
真ん中を抜いたら、外側だけが残る。その100億円には、たぶん意味がありません。

コントリの真ん中に置いているもの

ここからは、コントリとしての話です。

日の差し込む窓辺に向かい合って置かれた二脚の椅子

コントリの理念は「コントリで縁ある経営者を物心両面の豊かな人生に導く」。
ビジョンは「経営者ストーリーを長期投資資産に変える、日本一のインタビューメディア」です。

経営者ストーリーを長期投資資産にする。
これは、表面をなぞった記事では実現できません。何年たっても読まれ、その会社の信頼を支え続ける物語には、その人がなぜこの事業をやっているのかという経営者の想いの芯が入っていないといけない。
その芯は、時間をかけて聴かないと出てこないんですよね。

僕の原点も、そこにあります。
年間180億円の設備調達の仕事で、中小企業の経営者と商談を重ねるうちに、製品へのこだわりや、従業員への想いに何度も触れました。それなのに、その想いは世の中にほとんど届いていなかった。もったいない、と思った。
会社員時代に30社をインタビューして、2023年4月に独立。これまで100社以上の経営者の話を聴いてきました。

コントリが経営者インタビューを無料で実施しているのも、拡散力より出会いの質を大事にしているのも、根っこは同じです。
「伝える」は自分発信。「伝わる」は相手起点。
伝わる発信をつくるには、相手の話を聴くところから始めるしかない。発信設計の出発点は、いつも聴くことにあると考えています。

代表がインタビュアーであり続けることの意味

経営の視点で見ても、代表が現場で話を聴き続けることには意味があると思っています。

  • 現場の言葉が、発信設計の精度を決める。 経営者が本当は何を誇りに思っているのか。それは聴いた人にしか分からない
  • 信頼は、向き合った時間の分しか積み上がらない。 仕組みで効率化できる部分と、できない部分がある
  • 判断の軸がぶれにくくなる。 会社が大きくなったときに迷ったら、「それは経営者の話を聴くことにつながっているか」に戻ればいい

もちろん、会社が成長すれば、仲間に任せる部分は増えていくはずです。それは健全なことだと思います。
ただ、任せることと、自分が聴くのをやめることは別の話。僕が今朝はっきりさせたかったのは、そこでした。

これは、読んでくださっている経営者の方にも、少し共有したいことです。
大きな目標を掲げると、数字が真ん中に居座りやすい。僕がそうでした。
そういうときは、その数字を達成した自分を一度だけ思い浮かべてみてほしいなと思います。そのとき自分が何をしているか。そこに、その会社の本質がある気がするんです。

コントリでは、経営者の方にじっくり話を聴かせてもらうことから、すべてを始めています。
自社の物語を一度ちゃんと言葉にしてみたい、と思ったときに、思い出してもらえたら嬉しいです。

宣言文は、明日の朝も読む

宣言文は、明日の朝も声に出して読みます。
読み終えて達成した自分を思い浮かべたら、たぶん、また同じ一言が出てくる。

今日はこのあと、取材に向かいます。
100億円の先にいる自分と、同じことをしに。

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